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■展示風景
第10回 絵画と木工 二人展
第9回 絵画と木工 二人展
阿波連 永子
世界の旅
感動の一瞬をスケッチ

第8回 絵画と木工 二人展
絵陶木三人展
阿波連 永子
『1才の孫達と100才の父』
スケッチ展

阿波連 永子(絵画)
渡辺 徹夫(木工)二人展

阿波連 永子 絵画展
同時展示渡辺徹夫木工作品

第7回 絵画と木工 二人展
第6回 絵画と木工 二人展
第5回 絵画と木工 二人展
「木の匠染めの匠展」
第4回 絵画と木工二人展
第3回 絵画と木工 二人展
2006年 永源寺ものづくり展
絵画と木工 二人展
永源寺ものづくり展
オープン記念展示会


■阿波連永子略歴

 沖縄から大阪へ
 浦添市美術館
 滋賀県立美術館
 ニューヨーク
 ドイツ・オーストリア・スイス
 アフリカ タンザニア
 中国
 イタリア
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 インド
 アフリカ タンザニア
 エジプト アレキサンドリア
 東北夏まつりの旅
 南米
 ふるさと沖縄
 思い出のニューヨーク

■渡辺徹夫略歴
 椰子の木
 檪野寺のイチイ
 レインスティック
 積木
 栃の万能テーブル
 島屋展を終えて
 「旅立ちの日」連作から

■巨樹探訪の旅
 『縄文杉』
 『青森県のイチョウ』
 『石徹白の大杉』
 『夜叉ヶ池』
 『ふるさとのブナの森』

 


■ギャラリー案内図

■東北夏まつりの旅 2006年8月    阿波連 永子

 

 新潟県の中条インターで高速道路を降りると、そこからは青森県鰺ヶ沢町まで延々と続く日本海沿いの道となります。山が直接海に落ち込んでいる様な地形が多いので、道はどこまでも海沿いに続き、美しい青い海が視界から消えることはほとんどありません。私達のように海の好きな人には最高のドライブラインです。少し疲れたら浜辺に車を停めて休み、道の駅でトイレを借り、スーパーマーケットで買い物したり、途中の温泉で汗を流したりしながら秋田市を、さらに青森市目指して走り続けます。夕日が落ちかけると、浜辺に小さなテーブルと椅子を出して、日本海の夕景を楽しみながら夕食の準備を始めます。ガスコンロでインスタント味噌汁に野菜と豆腐と魚を入れて煮込み、そこにうどんを入れて味噌煮込みうどんを作ります。一番手軽で安上がりの食事です。
 真っ赤な太陽が広い広い海を黄金に染めて沈んでいくのを眺めながら食べると、格別おいしくいただけます。昼の暑さを忘れさせる浜風が気持ちよくて、「こんなぜいたくな食事もあるのね。」と二人して日の暮れるまでゆったりと海を眺めていました。今夜は道の駅の駐車場を借りて、マイカーホテルで寝ることにしました。
 東北地方の夏祭りをスケッチするためにまず秋田市に入りました。竿燈まつりの妙技会会場に着くと、すでに白熱の競技の真っ最中でした。竿燈は高さが12mあり、提灯は46個で、重さは50kgあります。その竿燈を頭にのせ、額で受けてバランスをとります。次に片手の手のひら、そして肩と腰の4箇所に次々と移動させながらバランスよく支えるのが基本です。その日は風が強く、風にあおられて見物客の中に転倒したり、電線に引っかかり破損したり、太い竹の竿がしなりすぎて折れてしまうというハプニングが続出して、競技者泣かせの妙技会でしたが、しかし風との闘いこそが竿燈の技術の見せ場でであり、強い風を絶妙のバランスでしのぎぬき、観客や仲間たちからも大きな拍手を受ける競技者は、汗ビッショリになりながらも、まさに勝利者のような満面の笑みが見られ、竿燈まつりは風と闘うまつりなのだと実感しました。

 五所川原市の立ネプタは、その大きさ高さに圧倒されます。二階から見ても、まだネプタの顔は見上げなければ見えないほどです。近くからでは高すぎてうまく描けません。かといって離れると大きさの実感が無くなり、描くのにかなり苦労しました。夜の本番でもそれは同じでしたが、明かりの入ったネプタの美しさ格別です。次々と目の前を通り過ぎてゆく立ネプタは見物客だけでなく、街そのものを圧倒する大迫力で、我を忘れて興奮してしまいました。
 青森ネブタまつりは二度目です。今回は市役所付近で観ようと、持参した折りたたみ椅子2脚を歩道の最前列に並べて座り込みました。まつりの開始までまだ5時間もありました。夕闇がせまる頃には、歩道は見物客で大混雑です。そしていよいよ囃方とハネトの群を先陣にネブタが登場してきます。各チームがスタートラインに着き、開始の合図とともに一斉に囃方が笛と太鼓と鐘を打ち鳴らし、まつりは一気に最高潮に盛り上がります。
 巨大なネブタの息をのむほ程の美しい姿が右に左にと大きく揺らしながら広い道路の両側を埋め尽くした見物客の中に飛び込むかと思う程の激しい動きで迫ったり、回転したり、時には静止もしてカメラサービスも忘れません。真っ赤なタスキのハネト達の若いエネルギーの爆発するような狂乱的な踊りもまた、ネブタまつりの大きな魅力です。次から次へと巨大なネブタが私達の前を通り過ぎて行きます。笛や鐘や太鼓のリズムに乗って踊り狂うハネトの群れの前に、なんという美しい、なんという迫力のネブタでしょう。私は次々と描いてゆきます。私の手も、心も、熱狂的なまつりと一体になって荒々しく、激しく燃え上がり、燃え尽きるほどに描き続けます。とても気に入ったネブタがまだ描き終わってないのに行ってしまいます。ああ!ネブタよ待って、もう少し、もう少し描かせて・・・。

 

    

 

 


■ギャラリー アカショウビン
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